【実録】定年起業はAIと共に!Geminiと歩んだ設立までのロードマップ

プロローグ

「定年後に何か新しいことを始めたい」「いつか自分のビジネスを持ちたい」――。そう漠然と考えていた私が、実際に合同会社を設立し、M&A/起業コンサル、セカンドライフアドバイザーとして一歩を踏み出すことができました。

皆さんは、起業や会社設立と聞くと、まず何を思い浮かべますか?おそらく、司法書士、弁護士、会計士、税理士といった「士業」の専門家にお金を払い、何十万円もかけて手続きを進めるイメージがあるかもしれませんね。

しかし、もし私が「AIの強力なサポートがあれば、実はあなた一人で、そしてわずか6万円強の印紙代だけで、法人のオーナーになれるんですよ」と言ったら、どう感じるでしょうか?

この実現の裏には、実は強力な「パートナー」がいました。それは、皆さんもご存知のAI、特にGoogle Geminiです。本記事では、私がどのようにGeminiを「壁打ち相手」とし、そして「秘書」のように活用することで、この革新的な起業を実現したのか、その序章をお話しします。


1. はじめに:定年から起業へ、漠然とした構想を具体的な行動へ

私はとある上場企業でM&Aの業務を担当していました。長年専門職として仕事に打ち込んできたため、漠然と「このまま会社で定年を迎えれば、それなりに幸せなポジションが待っているだろう」という甘い考えを抱いていました。しかし、いざ定年後再雇用という社会システムの内容を深く知るにつれ、このままでは自分が望むような幸せな定年後のライフは待っていないだろうという確信に変わっていきました。

その頃から、私の中で起業への関心がぐっと高まっていきました。当時参考にした書籍もたくさんありますので、そちらはまた別の機会にご紹介しますね。当初は「起業したい」という漠然としたイメージしかありませんでしたが、それを具体的な行動へと移す上で、AI(特にGemini)との出会いが大きな転機となったのです。


2. 私の「壁打ち相手」Geminiとの出会い

では、なぜ私が起業準備にAIを活用しようと思ったのか。その背景には、私の本業であるM&A業務におけるAIの応用の強いポテンシャルを感じていたことがあります。日頃からM&A分野でのAI活用について様々な考察を重ねており、その一環としてChatGPTを含めた様々なAIツールを頻繁に触り、テストを繰り返していました

そんな流れの中で、ふと自分のセカンドライフ、つまり定年後の人生設計についてAIに相談してみたのです。これが、想像以上に面白く、私自身の漠然とした「起業」のイメージを具体化する上で、AIの「壁打ち相手」としての有効性を強く実感することになりました。

特にGeminiは、私の**「全体像の構想」と「深掘りすべきアイテムの発掘」**において、計り知れないほど役立ちました。例えば、定年後の選択肢として、現在の会社に残る「定年後再雇用制度」を利用すべきか、それとも「転職」か、「個人事業主」として独立するか、「起業」するのか、といった多岐にわたる選択肢を、Geminiは論理的に整理してくれました。

さらに「起業する」と決めた後も、事業形態について「合同会社か株式会社か」という疑問に対し、それぞれのメリット・デメリットや設立要件などを比較検討する手助けをしてくれました。結果的に、私の専門であるM&Aの知識と、今回の起業経験を活かした企業コンサル事業を展開するためには、合同会社が最適であるという結論に至ったのです。


3. なぜChatGPTではなくGeminiを選んだのか?

世の中にはChatGPTをはじめ、様々なAIツールが存在します。その中で私がGeminiをメインの「壁打ち相手」に選んだのには、いくつかの明確な理由がありました。

まず、情報検索の精度と最新情報へのアクセス能力です。起業に関わる法制度や市場のトレンドは常に変動しています。GeminiはGoogleの豊富な情報源にアクセスできるため、常に最新かつ正確な情報を迅速に提供してくれました。これは、過去のデータに限定されがちな他のAIツールと比較して大きなアドバンテージでした。

次に、日本語での自然な対話能力と多様なタスクへの対応力です。私が投げかける複雑な質問や、曖昧な指示に対しても、Geminiは非常に自然な日本語で的確な回答を返してくれました。まるで熟練のコンサルタントと話しているかのようなスムーズなやり取りは、思考を深める上で非常に役立ちました。事業計画のブレインストーミングから、法律に関する一般的な質問、果ては社名のアイデア出しまで、本当に多様なタスクをこなしてくれました。特に「この機能が役立った」と感じたのは、複雑な情報を整理して箇条書きにしてくれたり、長文の要約を一瞬で作成してくれたりする機能です。これにより、膨大な情報を効率的にインプットし、アウトプットする作業が格段に速くなりました。

もちろん、普段からGoogle Workspaceなど、他のGoogleサービスを多用していることも、シームレスな連携という点でGeminiを選択する理由の一つとなりました。


4. Geminiと共に歩んだ合同会社設立への道

合同会社を設立することを決めてからは、いよいよ具体的なステップに入りました。ここでもGeminiは、私の強力なパートナーとして大活躍してくれました。

具体的には、合同会社設立に必要なプロセスの調査から始まり、必要な書類の種類、作成における注意点、そして法務局での手続きの流れまで、一からアドバイスをもらいました。専門書を読み込んだり、インターネットで断片的な情報を探したりする手間が大幅に省けました。

さらに、事業計画の策定においては、私の漠然とした構想を具体的なプランへと落とし込むための「壁打ち」を繰り返し行いました。市場分析の方法、ターゲット顧客の設定、収益モデルの構築など、多角的な視点から深掘りを手伝ってくれました。会社名やロゴデザインのアイデア出しでは、ユニークな提案をいくつも出してくれ、発想の幅が大きく広がりました。

そして、このWebサイトのフロントページでもご覧いただける会社のロゴ。これも、実はGeminiが作ってくれたものなんです。創業についてディスカッションを進めていたある時、Geminiが突然、「その会社コンセプトのイメージのロゴを作りましょうか?」と提案してくれたんです。私はもちろん「イエス!」と即答しました。するとすぐに、当社のコンセプトにぴったりなロゴを作成してくれました。商用利用についてもGoogleのポリシーで問題ないと確認済みで、今では私の名刺にも誇らしく使っています。AIがここまで伴走してくれるとは、本当に驚きでした。

最も驚いたのは、会社の定款作成に関するアドバイスです。法的要件を満たしつつ、私の事業内容に合わせた最適な条文の文案を提案してくれたのです。もちろん、最終的には専門家の確認も必要ですが、その前の段階で非常に質の高いドラフトを作成できました。

また、妻を含めた社会保障のプログラムの考え方、具体的には健康保険や年金といった「起業後のライフプラン」についても、Geminiは様々な角度から情報を提供し、最適な選択肢を検討する手助けをしてくれました。

このように、起業プロセスはもちろんのこと、事業計画、事業の構想プラン、社名、会社のロゴ、会社の定款、社会保障のプログラムの考え方、つまりは健康保険をどうするかなど、ほとんどの活動の壁打ちと、精細化をGeminiに強力にサポートしてもらったのです。これにより、本来であれば多くの時間と費用がかかる作業を、私一人で、そしてコストを最小限に抑えながら進めることができました。


5. 次回の予告:AIが具体的な事業計画にどう活かされたか

今回は、私が定年後の起業を決意し、AI、特にGeminiをどのように活用して法人設立まで漕ぎ着けたか、その全体像とAIとの出会いについてお話ししました。

次回以降の記事では、今回触れた各アイテムについて、さらに深く掘り下げていきます。AIがどのように事業計画の具体化に貢献したのか、会社設立プロセスの詳細、そして社会保障の検討に至るまで、私の実体験を交えながら具体的なAI活用術をご紹介する予定です。

どうぞご期待ください!

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