のれん」とシナジーの本当の関係 — 教科書では語られないM&Aの落とし穴

テキストに載っているシナジー

M&Aに慣れていない企業の方々の中には、シナジーを当初から十分に考慮せず、金融機関などからの提案を受けて、手元資金と買収価格のレンジ感だけで“思いつきのM&A”を実施してしまうケースも見られます。
その結果、買収後に「えっ、のれんって何?」「減損ってどういうこと?」という社内議論が巻き起こり、最悪の場合は不良事業として清算に追い込まれる…そんな経験をされた方も少なくないかもしれません。

さて、なぜこの話をしているかというと──
買収価格と対象会社の純資産との差額として計上される「のれん」は、M&Aによって創出される価値、つまりシナジーによって相殺することを前提に仕掛ける必要があるからです。
この「のれん=将来のシナジーの前払い」という構造を理解しないままM&Aを進めると、後々の減損リスクや経営上の負担が重くのしかかります。

一方で、教科書的には「売上シナジー」「コストシナジー」「財務シナジー」などと分類されますが、果たして皆さんはこれらのシナジーと“のれんの回収”を具体的に結びつけてM&Aを設計されているでしょうか。
本日はこの点を問題提起として挙げ、次回にもう少し深掘りしていきたいと思います。

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