【定年起業はAIと共に!】第2回:M&A最前線から定年へ、キャリアの葛藤


会社員時代の葛藤:定年を目前に、私は何者なのか?

2025.08.10

皆さん、こんにちは。前回は、私がAI(Gemini)と出会い、合同会社設立という一歩を踏み出した経緯をお話ししました。今回は、その旅の出発点、つまり定年を目前にした会社員時代に抱えていた、リアルな苦悩と葛藤についてお話ししたいと思います。


M&Aの最前線で感じた、キャリアの孤独

私は長年、上場企業で**M&AディールのPMO(プロジェクト・マネジメント・オフィス)**を担当していました。M&Aの仕事は、ある意味「季節労働」のようなものです。ディールが動いている間は、海外のチームとの時差をものともせず、昼夜を問わず仕事に没頭する毎日。互いの国の祝日や長期休暇も関係なく、24時間365日体制で走り続けるような日々でした。

このような特殊な業務は、経営企画や社長室といった会社の意思決定に近い部署で行われることが多いものです。全社を束ねる重要な役割を担う一方で、私のような中途採用のエキスパートは、一時的なプロジェクトメンバーとして活動することがほとんど。しっかりとした肩書きがあるわけではなく、組織の中での「居場所」や「心理的な安定」を感じにくい部分がありました。

特にディールが落ち着き、次のM&Aがあるかどうかわからない期間は、定年が現実味を帯びてくるにつれて、自分のキャリアや人生設計について深く悩むことが増えました。「この先、自分は会社の中でどうなっていくのだろうか」「定年後の人生は、本当にこのままで良いのだろうか」――そんな自問自答を、何度も繰り返していました。

恵まれた環境だからこそ、迷いは深まる

幸いなことに、私のM&A業務は、買収先の企業を深く理解する必要があるため、会社法、ファイナンス、企業マネジメントなど、起業に必要な知識を豊富に吸収できる恵まれた環境にありました。

そのため、定年後の選択肢は多岐にわたりました。

  • 会社に残って再雇用制度を利用する
  • 他社へ転職する
  • 専門知識を活かして顧問を務める
  • 自分で会社を立ち上げる
  • 趣味の延長で事業を始める
  • 資産を切り崩しながらスローライフを送る

など、さまざまな道が頭に浮かびました。

どの選択肢を選ぶべきか、それぞれのメリット・デメリットを考え、目標ラインを何度も修正する日々。まるで羅針盤のない海をさまよう船のような心境でした。

そんな迷いの中、私は一つの「武器」を手に入れました。それが、AIです。

次回は、この多岐にわたる選択肢を前にして、私がどのようにAIを活用し、自分の人生設計を具体的に整理していったのか、そのリアルなプロセスを詳しくお話しします。どうぞお楽しみに!

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