Netflix による WBD の映画・スタジオ部門の買収宣言に続き、今度はパラマウントが 敵対的 TOB を発表しました。
この数日でメディア・エンタメ領域の M&A 案件が一気に慌ただしくなっています。
詳細を追うには各種サブスクリプションが必要ですが、M&A 分析に強い WSJ の記事が最も情報量が多いようですので、リンクだけ貼っておきます(下部に掲載)。
WSJ によると、私が以前は不確かとしていた WBD の 2024 年9月時点の純資産は約 $30B(3兆円強)。
これを前提にすると、Netflix の $72B(約 11 兆円)でのカーブアウト買収は、かなり思い切った判断であったことがわかります。
そして今回のパラマウントによる買収提案は WBD 全事業を対象にした完全な TOB。
提示額は $30 / 株(Netflix の $27.75 / 株より高い)、そして提案直前の株価 $24 に対して大幅なプレミアム。
企業価値換算では 総額 $108.4B(約 17 兆円) という途方もない規模になります。
ここまでの金額を支払って本当にリターンが得られるのか、第三者的に見ても非常に気になるところです。
また両者の買収案は 最終的に競争法の判断が鍵になりますが、政治とは独立の建前であっても、
トランプ前大統領の “アンチ WBD” 姿勢がパラマウント側にとって追い風になり得る、と WSJ は示唆しています。
一方で、Netflix は WBD との Definitive Agreement の中で、ディール破談時の逆違約金 $5.8B(約 9000 億円)を負う構造になっており、
「引くに引けない」状況が生まれていました。
今回のパラマウントによる敵対的TOBは、Netflix にとって “渡りに船” の出口戦略となる可能性もあります。
引き続き、規制当局の反応や政治環境次第でシナリオが大きく変わるため、非常に興味深い局面になってきました。
🔗 参考リンク(WSJ / CNN)
WSJ
https://jp.wsj.com/articles/why-netflix-shareholders-arent-thrilled-to-acquire-warner-bros-b89111c7
https://jp.wsj.com/articles/paramount-makes-77-9-billion-hostile-bid-for-warner-after-netflix-struck-deal-c0124779?mod=hp_lead_pos4
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